エーアンドエス コーポレートサイト / 採用サイト
- Client
- 株式会社エーアンドエス
agete、NOJESS、BELLESIORA、LAMBDAなどジュエリーブランドを展開している「エーアンドエス」。コーポレートサイトと採用サイトのリニューアルに際して、どのような課題と公開後の反響があったのか。本プロジェクト担当を務めた「エーアンドエス」の和田さんをゲストに迎えて、制作の過程を振り返ります。

分社化に伴った
コーポレート
アイデンティティの必要性
今回エーアンドエスがサイトをリニューアルする契機となったのは、親会社であるサザビーリーグからの分社化が決まったことでした。これまでとは立ち位置が変わったことで、「一企業としてのアイデンティティを示していく必要性が高まった」と和田さんは語ります。
「私たちがどんな企業で、なにを大切にしているのか。顧客さまをはじめ、取引先や投資家、求職者の方たちにしっかりと伝え、信頼を得なければなりませんでした。WEBサイトをリニューアルすることが、私たちの考え方や活動を届け、アイデンティティを示せる手段になると考えたんです」

共通認識を生み出せる、
ミッション・ビジョン・バリューの届け方
企業としてのアイデンティティをこれまでよりも積極的に対外へと発信していくには、エーアンドエスが掲げてきた「ミッション・ビジョン・バリューを再整理すること」が必要でした。
「ミッション・ビジョン・バリューは存在していましたが、より多くの人々に、エーアンドエスの思いを正しく届けるために見つめ直さなければなりませんでした。改めて、会社として向かっていく方向を示していく、良いきっかけになったと思っています」
そのために行ったのはエーアンドエス代表取締役、稲瀬さんへのインタビューでした。設定されていたミッション・ビジョン・バリューを現在の価値観に合わせて掘り下げて、エーアンドエス、コピーライター、編集者の3者でブラッシュアップ。読んだ人たちに伝わりやすいように肉付けして、エーアンドエスの核となるテキストを明文化していきました。
「今回、明文化したことで社員たちの考え方を合わせる指針ができました。店舗とサポートオフィス(本部)ではどうしてもお互いの認識がズレてしまうことがあるので、ひとつの共通認識ができたことは大きいです」と和田さん。
当初想定していた顧客や取引先、投資家、求職者などのターゲットのほか、社内メンバーに向けたインナーブランディングとしての効果も望めました。

情報の性質に合わせた、
イラスト表現
ミッション・ビジョン・バリュー以外にも、リニューアルにあたって大きく打ち出していきたい情報は2つありました。
ひとつは、サステナビリティに関する企業としての考え方と具体的な活動報告です。いまではあらゆる企業が取り上げられるトピックですが、資源や社会的な視点からジュエリー業界では、よりデリケートに扱われる問題。これを「堅苦しい情報」ではなく、「親しみやすく、自分ごと化できる」ように表現をする必要がありました。
もうひとつは、新卒の学生をメインにした採用関連の情報。どんな仕事があり、どんな働き方が待っているのか。エーアンドエスに就職した後の未来を、求職者の方がポジティブに楽しく思い描けるようにしたい。そんな思いから、この2つの要素にはイラストを採用しました。親しみやすくも、繊細でファッショナブルなタッチで、Natsuki Kurachiさんに描いていただいています。


ワンチームで行えた、
採用コンテンツの制作
今回のサイト制作では、採用コンテンツの制作も一貫して行いました。14名の社員インタビューと3組の対談、そしてリクルート動画の制作。その中でひとつの軸となったのは「人の顔を見せること」でした。
和田さんが「多様なキャリアのあり方や成長支援制度など、求職者の方に訴求すべきことはたくさんありますが、一番感じてほしかったのは“安心感”でした」と話すように、記事や動画を通じ、思いを社員自身の言葉で語ってもらうことが、私たちが考えるエーアンドエスの魅力を引き出す最適解でした。
「サイトとコンテンツ制作を同じ座組みで取り組めたことで、クリエイティブに一貫性を持たせられただけでなく、ワンチームの意識で取り組めました。発注側と制作会社でのキャッチボールではなく、同じ目標に向かって打順を回していくような印象でしたね」

周囲へと伝搬していく熱量
ジュエリー企業らしい繊細で美しい見た目だけでなく、エーアンドエスらしい価値観が加えられたWEBサイト。最後に公開後に上がったという社内外からの声も伺いました。
「新入社員や学生さんからは、特にサステナビリティページや採用インタビューへの反響が大きかったです。わかりやすいイラストで敷居を下げ、社員の言葉で魅力を伝えられたのだと思います。だた、いまはまだスタート地点。作って終わりにせずにしっかり更新していきたいですね」

ターゲットに向けた情報発信ができたほか、当初想定していなかった成果も得られたとか。
「サイト制作でさまざまな部署と連動することで、会社としての一体感、そしてWEBに対する各メンバーの当事者意識が強まったように感じています。現在は同じ制作チームで、ジュエリーのケア方法や天然石の豊かな個性を発信する『Jewelry Guide』というサイトも立ち上げました。今後もジュエリー業界全体を巻き込んで、盛り上げていけるような施策を続けていきたいです」
アジアのリーディングカンパニーを目指す、エーアンドエスの挑戦は始まったばかり。私たちはその企業価値を最大化できるようなクリエイティブやコミュニケーションを模索していきます。
TEAM
- Creative Director兼子 健一RIDE
- Contents Director長尾 政寿RIDE
- Designer西川 文菜RIDE
- Editor古賀 結花RIDE
- DeveloperROUDIAM design
- IllustratorNatsuki Kurachi
- Writer奏 レンナ
- Photographernae.
- Cinematographer榛葉 大介
